GitHub - sakai-sktech/koime: BYOK の音声入力 Android IME — OpenAI Whisper API を自分のキーで使う

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音声入力特化のカスタム Android IME。マイクボタンを押して話し、停止すると 音声バッファを STT(音声認識)API に送り、結果のテキストを現在の入力欄に挿入する。 Typeless 系の「バッファ方式」ボイスキーボードの自作実装。

[マイクをタップ] → 録音中(もう一度タップで停止)
      → m4a バッファを STT API へ送信 → 転写テキストを入力欄に commitText

KoIME キーボード UI — 中央にマイク、左右にカーソルキー、右上に UNDO

  • どのアプリでも使える(システムキーボードとして動作)
  • 多言語対応(Whisper 系モデルの言語ヒントを設定可能)
  • 挿入位置の調整と取り消し: ◀▶ カーソルキー(長押しリピート)と、 直前の転写だけを安全に取り消す UNDO キー
  • UI 表記は意図的に中学英語のみ(TAP 🎤 & SPEAK / UNDO / SPACE …)。 端末の言語設定によらず全員が同じ表記を見る。理由と全文字列の対訳は docs/LOCALIZATION.md(DD-014)
  • STT はプロバイダ抽象化層(SttEngine)— 現在は OpenAI transcription API 実装

思想 — 鍵も端末も音声もあなたのもの

  • BYOK(Bring Your Own Key): API キーは利用者が自分で取得し、自分の端末に 入力する。アプリには同梱しない。作者のサーバーも存在しない。利用料金は OpenAI からあなたに直接請求される — コストの把握も、上限の設定も、キーの失効も、 全部あなたの手の中にある。中間に誰もいないから、不透明なマージンもクォータもない。
  • 音声の経路: 録音はマイクボタンを押した間だけ。音声はあなた自身のキーで OpenAI へ直接送信され、転写後に端末から削除される。作者を含む第三者は 経由しない。あなたの声の行き先を決めるのは、あなたのプロバイダ選択だけ。
  • 「API キーの取得」というハードルはわざと残している。キーとは何かを理解し、 取得・課金管理・失効まで自分でできる人が対象(理由は docs/DESIGN-DECISIONS.md の DD-010)。
  • 自分のカスタムアプリが数分で組める時代に、主権を手放す理由がない。 今どきの AI に手伝わせれば、このベースをフォークして自分専用の音声入力に 書き換えるのは数分の仕事だ。便利さと引き換えにデータと鍵を誰かに預ける必然は、 もうない。データも主権も自分で握っておけ — KoIME はそのための、動くベースである。
  • IME は構造上、すべての入力を読める位置にいる。これがどういうことかと言うと、 あなたの行動(キー入力)をすべて盗むことも出来るということだ。ただの Android アプリではない — この認識を持つことが大事。だからこそ、ソースを読めて 自分でビルドできることが、キーボードアプリの唯一まともな信頼根拠だと考えている。 盲目的に信じるな。読め。そして自分で書き直せ(AI が最大限サポートして くれるのだから): THREAT-MODEL.md — 書き直すための 差し替え境界も、そこに示してある。

スナップショット公開について

これは、作者が実務で日常利用しているアプリと同じコードベースの スナップショットです。開発は非公開の原本リポジトリで継続しており、その全てが ここに同期されるとは限りません。ですから issue / PR への反応は薄いかもしれません (正直に書いておきます)。逆に、自分の制御できる範囲で便利な音声入力を 拡張するベースとして使ってほしい — そのための公開です。

名前について

旧名は koetype(2026-07 に改名)。同名の既存プロジェクト yasu-888/koetype(KoeType — 無関係の 別プロジェクト)との混同を避けるため。経緯は DD-016。KoIME の由来は koe(声)+ IME — 日本語で読むと「濃いめ」。

プライバシー

  • 通常のキー入力の内容を収集・送信することはない。
  • 送信されるのは、マイクをタップして録音した音声だけ。それも利用者自身が 設定した API キーで OpenAI へ直接送られる。
  • 広告・解析 SDK・テレメトリはゼロ。

使ってみる

docs/GETTING-STARTED.md を読めば、何をすれば よいか分かる。ビルド → インストール → IME 有効化 → API キー設定 → 自分の鍵での release 署名まで、一通りの流れをすべて経験できるはずだ。

Android アプリの開発をしたことがなくても大丈夫。分からなければ、手順書ごと AI に読ませればいい(そのまま実行手順として通じるように書いてある)。 あなたにできない理由はない。作者の解説が言葉足らずだったら issue にあげてくれ。

git clone https://github.com/sakai-sktech/koime.git
cd koime && ./gradlew assembleDebug
adb install app/build/outputs/apk/debug/app-debug.apk

API キー入力欄は Android 標準の Autofill に対応している。Bitwarden / 1Password / Google パスワードマネージャ / KeePassDX 等に保存したキーを、メール・チャット・ クリップボードを経由せずに入力できる。これはキー管理の責任をアプリ側へ移す ものではなく、利用者自身の安全な管理方法を妨げないためのもの(DD-012)。

ドキュメント

文書 内容
THREAT-MODEL.md 何から守り、何は守らないか(設計上のスコープ宣言)
docs/KEY-STORAGE-SECURITY.md API キーが端末のどこに・どう保存され、何から守られるか(iOS 移植者向けの「問いの立て方」も収録)
docs/SIGNING.md Android の署名は何を証明するのか — なぜ「オレオレ署名」が正規設計なのか(図解つき)
docs/DESIGN-DECISIONS.md 設計判断ログ DD-001〜016 — なぜこう作ったかは全部ここにある
docs/PRODUCTIZATION.md フォークしてサービス事業化を考える人向けのハードル整理
docs/GETTING-STARTED.md セットアップの全手順
docs/2026-07-08 / 07-09 / 07-21 の各記録 実装・検証の実録(エミュレータの罠カタログ、実機クラッシュの診断記録、キー追加の設計記録)

構成

app/src/main/java/dev/sakai/koime/
  ime/        InputMethodService とキーボード UI
  audio/      録音(MediaRecorder → m4a バッファ)
  stt/        SttEngine 抽象化 + OpenAI 実装
  settings/   設定画面・権限フロー

フェーズ2 構想 — このベースの伸びしろ:

  • AI 推敲の層を追加する: 転写後に LLM を一段挟む。フィラー除去・整文から、 特定ドメイン用の正確な言葉にしたテキスト化まで
  • ストリーミング化: バッファ方式からリアルタイム文字起こしへ近づける
  • ローカル STT: いずれスマホ単体でこの精度の文字起こしは出来るようになる。 そのときは SttEngine の下に whisper.cpp 等を差すだけでいい
  • UI ローカライズ: 現状は中学英語のみ(DD-014)。母語表示が欲しくなったら values-<lang>/strings.xml を足すだけ。全文字列の台帳は docs/LOCALIZATION.md に整備済み
  • こうした方向へ、使う人が自分専用のツールとしてカスタマイズしていってほしい。 そのための差し替え境界が SttEngine である

License

MIT